「終活」に取組むときに役立つ7つのこと


1. 医療と介護の希望を出しておく

 

「今はまだ元気だから」と先送りしても、もしもの時に家族が本当に困るのが命の問題です。

 

「かかりつけの病院はどこか?」

「現在の健康状態はどうなのか?」

「介護が必要となった場合、どこで、誰に面倒を見てほしいのか?」

そして病気の告知や延命治療の希望など、自分の意思を整理しておきましょう。

 

認知症の高齢者が増え続ける現在、自己判断力が不十分になった場合に備えて介護や財産管理を託す人を決めておく「成年後見制度」のことも、把握しておきましょう。


2. 財産の状況を確認する

 

① 銀行口座

 金融機関が複数あれば必要最低限に減らしてまとめておく。

 口座番号も一覧表を作りましょう。

 

② 有価証券などの金融資産(株や投資信託)

 保有資産の一覧表を作るのがベストです。

 運用報告書などをまとめておくのもおすすめです。

 

③ 保険

 遺族が生命保険を受け取ったり、自動車保険など不要になった保険を解約したりするために、

 現在加入している保険について一覧表を作っておきましょう。

 

④ 動産・不動産

 車や貴金属など不動産以外の財産が動産。

 不動産の種類、名義、登記簿上の所在地など名義変更などはお早めに手続きを。

 

⑤ 引き落とし情報

 毎月引き落としのある支払いについては一覧表を作っておきましょう。

 

⑥負債

 マイナスの負債を相続する可能性がある人には必ず知らせておくこと。

 ローンや借金などの負債は、資産と同様に被相続人が遺産として受け継ぐことになります。

 遺産相続を放棄できない状態になってから多額の借金が発覚することのないよう、マイナスの資産に

 ついてもしっかり記入しましょう。

 

⑦その他

 人に貸しているお金・ゴルフ会員権などの資産・貸金庫などの情報など

 


3. 相続の手続きをしておく

 

お金だけでなく、持ち家なども立派な資産の一つ。

元気なうちに、そして後々のトラブルを防ぐために、誰に、どのように相続するか決めておきましょう。

 

学費や住宅資金援助など、非課税になる生前贈与の方法を早めに検討して対処しておくのもおすすめです。

 

なお、遺言書の作成は、弁護士や行政書士などの専門家に確認してもらうのが大切です。

 


4. スマホやパソコンなどの個人情報を記しておく

 

マホやパソコン、SNS(Facebook、Instagramなど)のパスワードやIDは、いざという時に家族が管理

できるように、一覧表を作っておきましょう。

 

デジタル管理もこれからは大切な終活のひとつ。

 作成した一覧表の置き場所も家族に伝えておきましょう。

 


5. お気に入りの写真を撮っておく

 

「今の自分の姿を残す記念写真」という気持ちで自分の写真を残しておきましょう。

 

花束や趣味の物などと一緒に、または好きな服を着て撮影すれば、元気な表情を残しておくことができます。

 


6. 残すもの・手放すものを見極める

 

「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない

という固定観念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想

である。

 

断捨離の妨げになるのは「思い入れのあるもの」。

手紙は最新のもの以外は捨てる。

写真は数を決めて厳選する。

 

また嫁入り道具の家具や着物などは長年使っていないなら手放し、着物はリメイクする、または欲しい人に譲るなど、自分なりに線引きをして見極めましょう。

 

結果的に自分が最後まで大切にしたいものが明確になり、すっきりとした空間でお気に入りのものに囲まれて暮らすことができます。

 


7. 葬儀やお墓の希望を決めておく

 

生前にお葬式やお墓の話をするなんて縁起でもないという考え方は、もう過去のもの。

 

遺言書やエンディングノートなどにお葬式に読んで欲しい人の名前や連絡先を記したり、お墓の希望を明確にしておくことが理想的です。

 

最近はお墓を持たないスタイルが多様化し、海洋散骨や樹木葬・宇宙葬など、さまざまな選択肢が増えています。

 

葬儀社の会員になっておくことで、さまざまなサービスを受け取ることができます。